仮想通貨のステーキング

仮想通貨はステーキング(Staking)で増やそう。ステーキングのやり方やPoS通貨の購入方法

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仮想通貨には、ウォレットに保管しておくことで数量を増やせるものがある。

Proof of Stakeというアルゴリズムを採用している通貨のことで、コインを保有することで報酬をもらう行為のことをステーキング(Staking)という。

はっきり言って、ステーキングではそれほどコインを増やせるわけではない。

しかし、仮想通貨を長期ホールドする際の励みになるし、ステーキング自体がその通貨のセキュリティに貢献することなので、やりがいも感じられる。

この記事では、ステーキングの特徴と基本的なやり方、ステーキング可能な通貨の探し方や購入方法について述べる。

Proof of Stakeとは?

仮想通貨の代表的なアルゴリズムとして、Proof of Work(PoW)とProof of Stake(PoS)がある。

PoWはビットコインなどが採用するアルゴリズムで、ブロックを採掘して報酬をもらうために膨大な計算作業を行う。一方、PoSではコインの保有量(と保有期間をかけ合わせたウェイト)に応じて、ブロックを採掘でき報酬をもらえる。

PoSのみを採用する仮想通貨のほか、PoWとPoSを併用するハイブリット型の通貨もある。また、PoWでもPoSでもないアルゴリズムの仮想通貨も存在する。

PoSにおけるステーキングは、ウォレットに保管しているだけで自動的にコインが増えていく。ただし、ウォレットを起動して、オンラインにしておく必要がある。

簡単に説明すればコインに利子が付くようなイメージで、実際に公式サイトでInterest(利子)と表現している仮想通貨も多い。

利子率としては年0.5〜8%程度。ただし、コインの保有量にもよるので、年1%もらえれば良い所かと思う。ステーキングでコインが2倍、3倍に増えることはないし、それよりは仮想通貨自体の値上がりに期待したほうがいい。

とはいえ、送金手数料くらいはステーキングで稼げるはず。取引所からウォレットに送金するのにも、ウォレットから取引所に送金するのにも手数料はかかるので、それを浮かせることができるのはうれしいのではないかと思う。

ステーキングの特徴とデメリット

まず、PoSとステーキングのデメリットを挙げると、以下などがある。

・大量保有者が有利
・流動性が低下する
・インフレの懸念
・ステーキング中はコインがロックされる

PoSは結局のところ、コインを多く保有している人が有利である。基本的に報酬はコインの保有量に比例するので、多く持っている人ほど報酬が多くなる。

また、保有量が多いほうが有利なのでコインを溜めがちで、その結果、流動性が低下して、価値が上がりにくいという指摘もある。ただ、現状のトレンドではPoSだから価格が上がらないかというとそうでもないので、この意見には疑問を持っている。

むしろ、PoSの報酬によるインフレのほうが、通貨の価値を毀損すると思われる。仮想通貨はビットコインのようにコインの発行上限を決めているものが多いが、PoSによるコイン(報酬)の発行を無制限としている通貨も存在する。

しかし、発行上限がない通貨はインフレにつながり、価値が上がらない可能性がある。PoS報酬が年利10%などという通貨もあるが、報酬が多いからといって飛びつくのは危険だ。ステーキング報酬はあくまでオマケであり、値上がりのポテンシャルに注目したほうがいいだろう。

また、ステーキング中はウォレットのコインがロックされ、送金ができなくなることにも留意しておきたい。なお、ステーキングを開始すると、ずっとコインがロックされるわけではなく、賭けに参加している(という表現が合っているのかわからないが)数時間だけ、コインがロックされる。どのくらいの間隔で賭けに参加できるのかは、多くのウォレットで確認できるようになっている。

以上、PoSのデメリットを説明してきたが、そもそもPoWの問題点を解決するためにPoSが登場したので、もちろんPoWよりも優れている点もある。

PoSがPoWよりも優れている点

まずは、コインの採掘に大きなマシンパワーや電力消費を必要としない点だ。PoWで採掘(マイニング)を行うには、マイニング専用にカスタマイズしたパソコンが必要だ。しかし、PoSなら普通のパソコンでもステーキングができる。

CPUはある程度消費するが、マイニングと比べれば断然少ないはず。ネットワーク通信はそれなりに使うかもしれない。

何より、ステーキングで報酬がもらえるのはうれしいし、セキュリティに貢献していることなのでやりがいもある。暴落の日も、ステーキング報酬が癒してくれるのではなかろうか。

また、コインの溜め込みがPoSのデメリットだと述べたが、それを改善する新たなアルゴリズムも複数登場している。PinkCoinのFlash Staking、VeriCoinのProof of Stake Time、BlackCoinのProof of Stake 3.0など。そうした新規性に注目して通貨を選ぶのも良いだろう。

ステーキングの基本的なやり方

ステーキングの方法は仮想通貨ごとに異なるが、基本的なやり方は以下の通りだ。

まず、ウォレットには各公式サイトからダウンロードできるQTウォレットを使う。QTウォレットは、ビットコインのBitcoin Core(旧Bitcoin QT)が元になっているもの。PoSの通貨では、オリジナルPoSを自称するBlackCoinのQTウォレットをベースにしたものが多いようだ。

QTウォレットをインストールしたら、起動して同期。ブロックチェーンをダウンロードするので、同期にはかなりの時間がかかる。同期が完了したら、ウォレットにコインを送金する。

その後、ウォレットを暗号化して再起動。この際のパスワードを忘れると、コインを失うことになるので超要注意。また、ウォレットのバックアップも必須である。

再起動後、パスワードを再度入力して、ウォレットをアンロックすればステーキングを開始できる。ただし、ウォレットにコインを送金してすぐにステーキングができるわけではなく、コインの成熟が必要になる。成熟までの期間は通貨によっても異なるが、8時間としているものが多い。

これがステーキングの基本的なやり方だが、通貨によっては設定ファイル(confファイル)の上書きなどが必要な場合もある。各通貨のフォーラムなどを参考にするといいだろう。

PoS通貨は国内取引所では買えない

PoSを採用している仮想通貨は、国内の取引所では購入できない。

DASH、NEM、LiskなどはPoSに近い仕組みがあるが、ステーキング(正確にはマスターノードやハーベスティング、フォージング)を行うには一定量のコインの保有(1,000枚や10,000枚など)が必要である。

さらに上記で説明したような「ウォレットの暗号化→アンロック」だけでステーキングができるわけではなくハードルがやや高い。

そもそも、DASHなどは既に高額であり、少額の投資でステーキングするのは困難である。

ちなみに、PoSを採用する通貨にPepeCoin(MEME)というものがあるが、国内取引所のZaifで購入できるPepeCashとは別物なので注意が必要だ。

結論としては、PoS通貨を購入するには海外の取引所を利用するしかない。

PoS通貨の探し方

海外取引所を使ったとしても、どれがPoSを採用した仮想通貨なのかは判別することができない。

そこで、PoS通貨の探し方を紹介する。

仮想通貨情報サイトの「CryptoCompare.com」のコイン一覧において、「Proof Type」で「PoS」または「PoW/PoS」を選択すれば、PoSを採用する通貨を絞り込むことが可能だ。

ただし、絞り込んだ一覧には厳密にはPoSではない通貨も含まれている。

先ほどのDASHのほか、BitSharesなど。また、Cardano(ADA)のようにPoSが未実装の場合もある。

絞り込んだ中で気になるものがあれば、その通貨の公式サイトでPoSの仕組みを確認するのが良いだろう。

PoS通貨が買える海外取引所

PoSを採用する通貨を購入するなら、以下の3つの海外取引所がおすすめである。

Binance(バイナンス)

日本語に対応していて、いま最も勢いのある海外取引所。手数料が安いのが特徴。

上場しているPoS通貨
・NAV Coin(NAV)
・Qtum(QTUM)
・Stratis(STRAT)
など

公式サイト>> Binance

KuCoin(クーコイン)

日本語対応。独自通貨のKCSを保有していると手数料収入が得られる。

上場しているPoS通貨
・Qtum(QTUM)
・DeepOnion(ONION)
・Hshare(HSR)(現在はHshareトークンの取引。2月にHcashと交換されることでステーキングが可能)
など

公式サイト>> KuCoin

CoinExchange(コインエクスチェンジ)

なぜか人気が高まっているExperience Points(XP)などの通貨が買える。全体的に取引量が少ないが、上場しているPoS通貨の数はもっとも多い。

上場しているPoS通貨
・Experience Points(XP)
・PotCoin(POT)
・BlackCoin(BLK)
・PIVX(PIVX)
・1337(1337)
など

公式サイト>> CoinExchange

本人確認書類の提出不要で取引可能

上記の3つの取引所は、パスポートなどの本人確認書類を提出しなくても取引が可能だ。

ただし、本人確認書類を提出しない場合、「1日に2BTC相当まで」などの入出金制限がある。

なお、世界的な仮想通貨人気の高まりによって、海外取引所では新規登録を一時停止することが相次いでいる。

上記の取引所でも、いつ新規登録が停止するのか分からないので、早めに登録しておいたほうが良いだろう。

どの取引所も登録は無料なので、今後利用するかどうかにかかわらず、とりあえず登録しておくべきだ。登録するだけならリスクはゼロだ。

いざ利用したいときになって、新規登録が停止しているのが一番のリスクである。

>> Binance
>> KuCoin
>> CoinExchange

その他の海外取引所

とりわけ、BinanceやKuCoinは新興の取引所であるため、上場している通貨は比較的に新しいものが多い。

伝統的なPoS通貨であるPeerCoinやNXTを買いたいならば、PoloniexやBitTrexを利用するのがいいだろう。

しかし、Poloniexはトラブルが多いのであまりおすすめできない。また、BitTrexは現在新規登録を停止中である。

海外取引所を利用する際の注意点

Binanceなどの海外取引所では、日本円から仮想通貨を購入することはできない。

国内の取引所で購入したビットコインを送金して、それで取引するのが基本である。

しかし、ビットコインは現在送金詰まりが問題になっていて、国内取引所から送金してもなかなか着金しない。

数時間どころか数日経っても届かない場合がある。その間に目当ての通貨が高騰してしまえば、機会損失になる。

さらに、ビットコインの高騰によって送金手数料も高額になってしまっている。

そこで、海外取引所を初めて利用する際には、送金が速く、手数料が安い仮想通貨を購入して送金するのが良いだろう。

海外取引所に届いた後で、その通貨をビットコインに替えて、目当てのPoS通貨を買うのが良い。

送金に使う通貨としては、イーサリアム(ETH)も最近は送金が遅くなりがちであり、ビットコイン・キャッシュ(BCH)もそれほど速くはない。

国内・海外どちらの取引所でも取り扱いが多く、体感的に速いと感じる通貨としては、ライトコイン(LTC)、イーサリアム・クラシック(ETC)を使うのがおすすめである。

なお、送金用の通貨が海外取引所に届いたら、すぐに売ってビットコインに替えることが重要だ。

助平心で価格が上がってからビットコインに替えようとすると、逆に下がってしまうことが起こりがちだ。

そのまま売る機会を逃して、ホールドし続けてしまうことがないように、送金用と割り切って使うべきである。

まとめ

PoSにはコインを大量に保有していなければ旨味が少ないなどのデメリットもあるが、それでもウォレットに保管しているだけで報酬がもらえるので、長期ホールドのしがいがある。

PoS型の仮想通貨を購入し、長期ホールドするつもりであれば、ステーキングを試してみてはいかがだろうか。なお、別記事では各通貨のステーキングの成果を紹介しているので、ぜひ参考にしてほしい。



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